ソーシャル・ベンチャーってご存知ですか?
僕も正確な定義を知っているわけではないですが、色々なウェブを見ているとどうやら「ビジネスの手法を用いて特定の社会的問題の解決を目的とする組織もしくはプロジェクト」と言えるようです。学生にも身近な例としては、ここ1~2年ほどでよくメディアに取り上げられているETIC.などが有名なのではないでしょうか(ちなみにこの団体はアイセックからスピンアウトしてできたNPOだそうです)。
実はこのETIC.とはちょっとしたつながりがあって、僕が所属しているPax IV Hyper(ユーススカウトグループ、大学生年代のボーイスカウトの任意団体)でちょうど一年ほど前にNPO法人化しようという計画が持ち上がり、その時たまたまETIC.で学生NPO企業塾という事業型NPOの立ち上げをNECとコラボレーションして支援するというプログラムがあったので、その選考にエントリーしていたのです(結局2次選考で落選したけど)。
そのころから、僕のなかに将来的なキャリアの選択肢として「ソーシャル・ベンチャー」という考えが生れました。
僕は大学1年生の終わりごろから、バングラデシュやフィリピンでの国際協力プロジェクトに従事しており、特にバングラデシュ派遣のアドバイザーは某外資系IT企業の経営品質コンサルタント(今は独立)の方で、生半可で甘っちょろいボランティアイズムを排除した、徹底的な「顧客満足」の精神と事業マネジメントの方法論を叩き込まれました。
そういう経験もあり、ビジネスとNPOの融合、利益と公益の中間、社会的問題と個人的願望のマッチ、それらを実現するソーシャル・ベンチャーに興味を持つのは結構自然な流れでした。
「いつかは社会起業家になりたい」
そう思う今日この頃でした。
さて、話は変わりますが、昨日フジテレビの「情報ライブEZ!TV」でMr.Chilidrenの櫻井和寿氏、音楽プロデューサーの小林武史氏、そして世界的にも有名な音楽家の坂本龍一氏が出資するNPOファンド、ap bankが紹介されていました。
『「ap bank」は、普通の銀行ではありません。櫻井和寿、小林武史、坂本龍一の3人が拠出した資金を、自然エネルギー、省エネルギー、環境に関するさまざまなプロジェクトに融資する機関です。金利は1%、運営資金も自分たちで拠出する非営利組織です。』(ウェブサイトから引用)
番組の中で櫻井氏がこうコメントしていました(若干うろ覚え)。
「社会のためや人のためとか言ってるけど、やってる本人が一番楽しんでるんだよね」
僕もよく上の国際協力プロジェクトの話をすると、いろんなひとから「何で大金を使ってまでわけのわからない国にボランティアをしに行くの?」と聞かれます。
確かに僕が大学生時代にでボランティア活動に使ったお金を全部合計すると100万弱になります。それだけの投資に見合った社会貢献や国際協力ができているかというと、正直言って自信はありません。でも、そのお金以上の価値のある経験や人的ネットワークを僕は得ることができました。そして、それを支えるモチベーションは、今まではかっこつけて「社会のためにできることを」なんて言ってたけど、本当はそうじゃないのかもしれません。
ただ、楽しいから。
バングラやフィリピンやモンゴルに行ったり、アイセックで活動したり、Career Voice Projectを立ち上げたりするのも、ただ、楽しいから。そういうと、多くの人は「自己満足的な欲望でボランティアをするな」と言うかもしれない。僕もずっと「成果」にこだりながら、そう思ってきました。でも、その楽しむ気持ちがどこかで誰かの役に立ったりしているのかも。そして、その上手く表現できない「楽しさ」こそが大切なモチベーションなのかも。
全てはただ「楽しい」から。
ただ、それだけです。
